【依存症との別れ】パチンコ・パチスロ脱却記①
パチンコ・パチスロ脱却記①
人間には生まれ持った才能があり、それは逆らうことができない。
先日、設定も入らず、釘も渋いパチンコ店で万枚を達成した友人を尻目に私はそう強く感じたのだ。 例えるならば、プロ野球選手を目指して日々練習に励み甲子園を目指しているときに、後にプロになるであろう怪物に出会ってしまい、自分の無力さ、才能の差を痛感した高校球児のような心境である。
すなわち、挫折である。
そんな挫折をパチンコという球技で感じてしまった私はパチンコから足を洗うと決意したのだ。 しかし、私は生粋のパチンコ依存症である。 寝るときは近所のパチ屋に枕を向け就寝し(パチ枕)、自動販売機を街中で見た際にはお金を入れてボタンを左から順に3つ押していき、泥酔し家に帰ろうと思い、朝目覚めると右手にハンドルを握りしめ、左打ちをしていたことさえある。 足を洗うといっても決して簡単なことではない。
ここで依存症というものに目を向けてみる。 世の中にはパチンコ依存症のほかにもアルコール、ニコチン、薬物などがあるがこういった依存症の症状の重い方が向かう先は1つ
病院である。
私はそこまでひどくはないので、ほかの例を考える。
ニコチン依存症の場合、たばこをやめるためにまずはニコチンを少ない種類に変え、次に電子タバコ、ニコレットと徐々にニコチン摂取量を減らしていき禁煙へと向かう。
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私はこれをパチンコに置き換え実践することにした。
私の場合は玄関から一歩踏み出した瞬間パチ屋に自然と足が向く体の構造になってしまったので、手始めに外出する際は玄関ではなく窓から出ることにした。これは効果覿面であったが、近所の住民から浴びる白い目に苛まれ、継続が困難となってしまった。 そこでパチ屋に足が向く体質を変えることをあきらめ、パチ屋のドアの前まで赴き、そこから本来の目的地へ向かうという作戦をとることにした。 これがとても苦痛でパチ屋を目前にした私は磁石に吸い付かれるようにパチ屋に引き込まれそうになってしまった。
それでも私はパチンコからの引退を決意したのだ!パチ屋に引き込まれそうになり、朦朧とする意識の中にわずかに感じる確かな決意を手繰り寄せ、
私は指を噛む。。
脳裏に浮かぶ数々のパチンコとの思い出
財布から失われていった紙幣の声
目からしたたる涙
指から感じる痛み
苦渋の思いでお世話になったパチ屋に背を向けるのであった。
つづく・・・