パチンコ・パチスロ脱却記③
パチンコ・パチスロ脱却記③
前回までのあらすじ
2019年が始まった。
30年続いた平成の時代とともに私のパチンコ遊戯人生も終わりを迎えたいところだ。 正月ということで先日初詣のため神社へ行ってきた。初詣といえばおみくじであり、おみくじといえば人が生まれてから初めて目にするギャンブルである。 ギャンブル依存症である私は大吉を引くまでやめるわけにはいかない。5、6回ほどの乱数調整を終え、大吉をツモった私はおみくじの詳細に目を移す。パチンコ依存症克服を目指す私が気に掛ける項目は争いごとである。
「待てば吉なり」
やはり私の依存症克服の道のりは長いと感じ、目を移すと道中ついてきていた店長がお祓いを受けている。
店長「きえぇぇぇえええええ」
これではどちらがお祓いを受けているのかが分からない。店長に咆哮を浴びている巫女に同情しつつのぼっていた鳥居から降り、神社を後にした。
ところで私のパチンコ依存症からの脱却は着々と進んでいる。パチンコをやめて1か月が経過し禁断症状も収まり始めて、パチンコ屋と自宅の行き来から次のフェーズへ移行しようとしている。 パチンコをやめて気づくことは、パチンコをやらないとすることがないということだ。暇なのである。
今までの私といえば趣味はパチンコと競馬に加え、雨ごいである。このままでは雨の日にはすることがないので新しい趣味を考えなければならない。そもそもパチンコを始めた理由は一攫千金の夢があり、競馬も同様である。だから私はお金を稼ごうと思う。趣味でお金が稼げるならそれが一番いいに違いない。
こうして私はラーメン屋を出すことにした。店長にはパチンコ屋をやめてもらってラーメン屋の店長に就任してもらうことにした。
つづく