パチンコ・パチスロ脱却⑤
パチンコ・パチスロ脱却⑤
前回までのあらすじ
ラーメン屋をオープンしてからしばらく経過した。営業のほうは思いの外順調である。
それもそのはず、パチ屋からの客がそのまま流れてくるのだから。
客はうまいうまいとい言ってラーメンを頬張っている。
やはりパチンコを打っているやつらの味覚はちょろい。
一番人気のメニューは鶏白湯ラーメンであるがこれはチキンラーメンと牛乳を混ぜた物であるから原価を考えると利益が出るのに時間はかからなかった。
こうしてパチンコをやっていた頃には手に入るはずのなかった少なくないお金が私の手に舞い込んできた。
ここでふと頭に浮かんだのはパチンコを打てるのではないかということだ。お金がある今ならパチンコを好きなだけ打てる。
しかし金に満ち足りた状態でもパチンコは楽しめるのだろうか。 私がパチンコに依存している理由の大部分が、出玉もとい金を手にする瞬間の高揚感である。
ここは一度打ってみることにしよう。
ラーメン屋は店長にまかせ、パチンコ屋へ行くことにした。 パチンコを辞めるためにラーメン屋をはじめたはずであるのに、ラーメン屋を開いたが故にパチンコを打つことになってしまった。
やはり人生とは何が起きるか分からない。難しいものだ。
こうして私は高鳴る胸を躍らせパチ屋へ赴いた。
ここからが難しいところだ。私はしばらくパチンコを打っていなかったためリハビリをしなければならない。
おそらくいきなりメイン機種の北斗無双やシンフォギアに座ってしまうと身に危険が及ぶ。 突然の興奮にキューティクルが呼応し、髪の毛がラーメンのようなるよく分からない病が身を襲うことになる。その場合はラーメン屋のメニューに新しい項目が1つ加わることになるだろう。
とにかくいきなりメイン機種を打つのではなく、メインではない機種から徐々に慣れる必要がある。
そこで私が座ったのはご存知「トキオデラックス」である。 手始めにはちょうど良い機種だと考え、台に座った。
しばらくぶりのパチンコに震える手を抑え、サンドに金を入れる。流れる球がパチパチと音を立てる。
これだ。この感じだ。
1時間ほどの遊戯を終えた感想は
つまらん
やはりお金を手にした今、パチンコは楽しくなくなったのかもしれない。
いや違う。
私は何を打っていた?
トキオデラックスかああぁぁぁ。。。
なるほど、これは依存症などとは関係ないのだ。
そもそものトキオデラックスのポテンシャルを考えれば話は簡単だ。 パチンコを辞めていた期間が長かろうと短かろうとトキオはトキオである。
楽しいはずがない。
これではパチンコ依存症から脱却しているとはとてもは言えない。 依存症が治ったかどうか検証するにはやはりメイン機種を打ってみるほかない。
私はパチンコを辞めれるかもしれない期待と不安を立花響にぶつけることを誓い、
戦姫絶唱シンフォギアと対峙した。
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つづく