パチンコ・パチスロ脱却記④

 

 

パチンコ・パチスロ脱却記④

 

前回までのあらすじ

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パチンコ依存症から脱却する道半ばでラーメン屋を開業することになった。とはいってもラーメン屋の開業理由の30パーセントは私と同じであると言われているので特に珍しいことでもない。 パチンコに惹かれるものの多数はラーメンにも依存的な魅力を感じるのである。(ハーバード大学調べ)

 

私と店長が開くラーメン屋は、お世話になっていたパチンコ店(店長の職場)の駐車場の一角に構えることにした。この結果パチンコ屋との往復も並立して行うことが出来る。

店長としてはつい最近まで勤めていた職場が目の前にあるため居心地が悪いかもしれない。

そんなことを考えた私が浅はかであった。

彼は自らパチ屋の前まで行き、入り口の前で指を立て、楽しそうな表情を浮かべている。

中指かと思いきや大穴の薬指である。

この行動には何の意味があるのだろう。とにかく度胸があるのは間違いない。 中指を立てるのは明らかな挑発であるが、薬指は聞いたことがない。 独身をアピールしたいのだろうか。 おまえの身の上には誰も興味が無いと言ってやりたいところだ。 それに薬指を立てるのは結構難しい。店長としてパチンコ屋を経営する難しさを自らの薬指で表現しているのだろうか、などとどうでも良いことを考えながら私はラーメン屋の準備にとりかかる。

 

ラーメン屋を開くからにはやはりおいしいラーメンを提供しなければならない。そこで私は Amazon役所広司氏のテレビCMでも有名なマルちゃん正麺の醤油味・味噌味・豚骨味をそれぞれ100個ずつ購入した。 マルちゃん正麺はインスタント麺とは思えないおいしさなのでバレることはないだろう。 そしてバレる可能性は比較的高いがチキンラーメンも念のため購入した。ビジネスにはリスクはつきものである。

店の名前は店長に決めてもらうことにした。名前は店の印象や命運を左右する重要な要素だ。ここはキャッチーでおいしそうな素敵な名前を店長に考えてもらおう。

私「店長、店の名前決めてください。まじめに」

店長「んんーー、薬指」 

 

人選ミスである。

 

こうして私と店長が開いたラーメン屋「薬指」は営業を開始した。

 

つづく

 

 

マルちゃん正麺醤油味 5P×6個

マルちゃん正麺醤油味 5P×6個

 

 

 

日清 チキンラーメン (85g×5P)×6個

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